陰古亭円座師匠の憂鬱

今年の体調の悪さったら半端じゃない。

正月三日目にして早くも高熱を出し、一月末には急性胃腸炎。 二月頭は背中が肉離れして呼吸するたびに痛かった。二月末は再び腹痛。ノロウイルスだった。 三月、ぎっくり腰バージンをロスト。 四月、五月は自律神経系が乱れ、経験したことない眩暈で駅のホームに落ちそうだった。 そして六月に入ったばかりの先日、扁桃腺をやられた。 唾液を飲み込むのも辛い。おそらく熱もある。

生霊か何かに呪われているんじゃないかな。と思ったけれど、そうではない。

そう、俺は気がついてしまった。

年齢によるもの、なのでは?

元来、身体が強い方ではないし、なんならむしろそこはかとなく弱い方ではあったけれども、ここまで連続でダメージを受け続けるほど虚弱児ではなかったはずだ。きっと。

気持ちだけがずっと10代後半〜20代前半で止まっている。 確実に体は老いているのに。

相変わらず呆けた顔でスナックをロックしては、アルコールを飲み散らかし、「運動すると体調崩すのよねぇ、体質的にぃ。」などと嘯き、極力汗を書かないように、息が切れないように生活している。そういえば、腹回りの脂肪は成長著しく、酒を飲んで記憶を無くすことも多くなった。

このままではいけない。

俺は死ぬまで遊んで暮らしたいのだ。呆けた面で昼から酒を飲んで、酒焼けした声で世良や河島英吾を歌いたい。場末のお姉ちゃんをからかい、軽薄なアティチュードでアバンチュールなヴァケィションみたいな感覚で生きていたい。 そんなふしだらで美しい生活を、不健康ごときに邪魔される訳にはいかないのである。

俺は一念発起して、人生で初めて健康に関する記事を読み漁った。もちろんプリン体ゼロのホッピーを飲みながら。

そこで得た知見を要約すると次のようになる。

  1. 糖質は悪だ。
  2. 筋トレをしろ。
  3. 大酒は飲むな。
  4. 夜は寝ろ。

一つずつ見ていこう。

1. 糖質は悪だ。

猫も杓子も糖質制限と言うのが今の一種の流行・常識らしい。 糖質というのは、その名の通り糖分であり、「米」「麺」「パン」「麦酒」「ハイチュウ」「アクエリアス」など、糖分が含まれるもの全てが対象となる。

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お察しの通り、全て主食に使用される食物である。 つまり。 糖質制限とは「甘さ控えめ」とか「カロリーオフ」とかそういう生易しいレベルではない。 米とか食うなよ、食ったら殺す。え?ピザ?ラーメン?ぶっ殺す。という気狂いじみた教義なのである。 でも、如何に気狂いじみていようと仕方ない。夢見るふしだらでデカダンスな未来のためだ。俺はこれを実践せねばならない。

2. 筋トレをしろ。

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Fuck。この世で一番無駄で寂しい行為じゃないか。 自分で自分を痛めつけて、マッチョに育った自慢のボデーにウットリするなんて、俺の倫理観からかけ離れている。 何もかもふざけてる。 でも、どれだけふざけていようと仕方ない。理想的に怠惰で爛れた生活のためだ。 俺は朝晩、大股を開いてスクワットをする。スポーツジムの入会手続きも終えた。

3. 大酒は飲むな。

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俺はな、ムスリムじゃねえんだよ。豚串食いながら金宮のチューハイ飲むのが生きがいなんだよマザファッカ。 大体において、煙草も酒も大人の嗜好品なんだよ、「健康」みたいなあやふやなものを盾に偉そうに人の嗜好に口出してんじゃねえよ、猿。 と思ったけど、イライラするのは良くない。 どれだけ理不尽なことでも死ぬまで元気に酒宴を繰り広げるためだ。俺は毎週休肝日というものを作る。文字通り缶ビールすら飲まない日を。

4. 夜は寝ろ。

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夜に生きる。それでこそ漢じゃないか。ハードボイルドじゃないか。 楽しいことは全部夜に起こるのが、都会の醍醐味なのがわからないのか。白痴め。 俺はな、ネオンと共に生き、酒瓶を抱いて死ぬんだよ。そのために、過度な夜更かしはしない。肌とか荒れるから。遅くとも1時までには寝る。

以上だ。全般的に狂っているとしか思えない内容だが、仕方がない。俺はこれを毅然と実践する。 怠惰でふしだらな美しい生活を死ぬまで送るために。